厚生労働省は12月20日、2024年度(令和6年度)診療報酬等の改定率を正式発表しました。同日武見厚労相と鈴木財務相との大臣折衝により正式に決定されたものです。
主な内容は次の通りです。
・24年度診療報酬改定の本体改定率は0.88%増(国費800億円程度)
・0.46%分の財源について、医科・歯科・調剤に従来通り、「1:1.1:0.3」の比率で配分
・コメディカルの賃上げ分0.61%、「加算のような仕組み」を想定
・入院時食事療養費、0.06%分の財源(低所得者患者負担の軽減に充てる)
・マイナス0.25%分の効率化・適正化も実施
・薬価等の引き下げは合計1.00%(国費1200億円程度)
改定率の内訳は、以下のようです。
(原資)
●本体プラス0.88%、「効率化」0.25% →合計=1.13%
(薬価等引き下げ=△1.0%)
(使途)
●賃上げ分=0.28%(若手勤務医等向け)+0.61%(コメディカル向け)=0.89%
●賃上げ以外の改定(引き上げ)財源=0.18%
●食事患者負担軽減=0.06% →合計=1.13%
(ネット)
●改定率△0.12%(ただし本体改定は6月、薬価等改定は4月)
また、介護報酬の改定率は、プラス1.59%、障害福祉サービス等報酬の改定率は、プラス1.12%とされました。
厚労省発表の改定率の正式文書はこちら↓↓↓
大臣折衝事項231220厚生労働省発表
診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス費改定率