二酸化窒素(NO2)測定結果 2001~2021年の総まとめ

京都府保険医協会は、保険医としての医療活動が広く国民医療の擁護・発展に役立つことになるよう願って、さまざまな社会活動を行っています。その一環として、京都府歯科保険医協会とともに「環境対策委員会」を設置し、エネルギー、大気汚染、食の安全の問題などの環境問題に取り組んでいます。

その大気汚染問題の取り組みの一つに、当会会員を対象に、年に1回(12月)、天谷式簡易カプセルを用いたNO2測定を行ってきました。2001年から測定を開始し、2013年からは2カ年に一度となりましたが、計17回の調査を行いました。

20年間の結果からは、京都府内でも測定当初高かった京都市内や南部のNO2濃度は漸減、中部、北部の濃度がやや上昇し、濃度差は縮小しています。この現象には阪神高速8号京都線、京都縦貫自動車道の開通などが深く関与していると推測されます。一方で、SDGsなど市民・企業の意識にも変化がみられ、自動車台数の減少などで大気中のNO2は減少傾向をたどり、国内のほとんどのところで国の定める基準値を下回るようになりました。

こうした20年に及ぶ調査結果と考察をまとめました。これをもって、同事業は終了といたします。

環境問題で直面する課題はさまざまあります。今後は違う課題に注力していきたいと存じます。これまでご協力いただいた方々に御礼申し上げます。

2023年3月

京都府保険医協会・環境対策委員会

まとめ冊子 https://healthnet.jp/wp-content/uploads/2023/03/f37c3ec1d91c41b00cf4956056674c39-1.pdf

 

 

 

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