今年度3回目の医療安全講習会では、採血による神経損傷をテーマに
医学的・法的な面からそれぞれご講演いただくオンライン講習会を開催いたします。
お申し込みは、下記URLよりご登録をお願いいたします。
皆さまのご参加をお待ちしております。
■テーマ=「採血による神経損傷はだれの責任?~合併症?医療側の責任?~」
■日 時= 2023年5月20日(土) 15時30分~17時30分
■形 式= Zoomウェビナーによるオンライン開催
(インターネットによる視聴環境をご準備ください)
■対 象= 全国の保険医協会・医会会員及び従事者
■参加費= 無料
(第一部)
■演 題=「注射による神経損傷」
■講 師= 名古屋大学大学院医学系研究科・医学部医学科
個別化医療技術開発講座 特任教授、
名古屋大学大学院医学系研究科 手の外科 元教授
平田 仁 医師
■講師コメント
採血は最も頻度の高い医療行為であり、その多くは上肢の皮静脈よりなされる。静脈近傍には前腕皮神経が伴走するため注射針による神経損傷のリスクを伴う。静脈と神経の解剖学的関係は個人差に富み、静脈穿刺中の神経穿刺のリスクを完全に回避することはできない。末梢神経に注射針が接触すると典型的には神経の支配域に放散痛を訴える。しかし、軸索損傷や神経周膜断裂などの高度の組織損傷を起こさない限り神経幹穿刺による難治性疼痛発生リスクは小さい。
本講演では注射による神経損傷の自然経過や予後、治療のポイントを説明する。
(第二部)
■演 題=「採血時の神経損傷と法的責任について ~裁判事例をもとに~」
■講 師= 仁邦法律事務所 所長 桑原 博道 弁護士
■講師コメント
採血後に神経障害の訴えがあったとしても,法的には,必ずしも過失ではない。しかし,血管にあたらず異常な痛みがあるのに針先で探り続けた,合理的な理由なく手首を穿刺した,電撃痛があり抜針したが同一箇所を穿刺した,といった場合には,過失が認められる場合がある。法的に見て意外と要注意であるのは,正中から穿刺する場合だ。正中神経損傷は過失が認められることがある。しかし,これは神経障害を訴える患者を診察した医師が,安易に正中神経損傷との診断書を作成することにも問題がある。CRPSとの診断書しかりである。
【参加申し込みURL】5月17日(水)〆切
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_S3Imchl2R4-cU5tzdRkkLA
〈参加証について〉
本講習会は医療法に定められた「医療安全管理のための職員研修」(無床診療所対象)に該当します。ご希望の方には、講習会後にアクセス記録を確認した上で、ご登録いただいたメールアドレス宛に参加証をお送りいたします。
〈ZOOMウェビナーについて〉
①同一の参加用URLで、複数の端末から視聴はできません。視聴端末毎にお申し込みください。
※各端末毎に専用の出席用URLが発行されます。
②同一のメールアドレスで複数の申し込みをした場合、先に申し込まれた分の登録が自動的に
削除されます。ご留意ください。
③お申込み後、数日以内に参加承認のメールをお送りいたします。参加承認メールが届かない
場合は、当協会までお問い合わせください。(メール:kyohoi.tanaka@gmail.com)