腹腔鏡下手術時の切除した臓器・組織の遺残で注意喚起~医療安全情報~

日本医療機能評価機構は、腹腔鏡下手術時の切除した臓器・組織の遺残について医療安全情報として注意喚起しました。
2017年1月1日から2021年10月31日までに、13件の事例が報告されています。
13件の内訳は、胆嚢が3件、虫垂が3件、大網が1件、卵巣・卵管が1件、食道空腸吻合後の犠牲腸管が1件、大腸がんに癒着していた小腸が1件、複数核出した子宮筋腫のうち1個が3件との事です。

事例が発生した医療機関の取り組みとして、
・閉創前に医師と看護師は切除した臓器を体外に取り出したことを確認する。
・回収バッグをカウントの対象とする。
・回収バッグにはX線透過性のものがあり、腹腔内に残存してもX線画像に写らない場合がある
 ことに留意する。
・複数の子宮筋腫を核出する際、医師は核出した数と取り出した数を看護師に伝え、看護師は個
 数を記録し、共有する。
と紹介されています。

詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.med-safe.jp/pdf/med-safe_181.pdf
(公益社団法人日本医療機能評価機構 医療安全情報NO.181より)

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