身近なのに知られていない「永遠の化学物質」による水・土壌汚染

ご存じですか? 「永遠の化学物質」

PFAS(ピーファス)は、耐熱性、耐油性、耐水性に優れた合成化学物質群のことです。私たちの生活にも日常的に登場します。例えば、焦げ付かないフライパンや炊飯器。揚げ物を包む包装用紙。撥水加工の衣類や靴。軍民を問わず空港では火災を瞬時に消し止める泡消火剤にも含まれています。

PFASは外部からの作用に大変強く、自然界で分解するのに数千年を要すると研究者から指摘されており、「永遠の化学物質(フォーエバー・ケミカル)」というニックネームが付けられたほどです。

日本国内でのこの化学物質による汚染は深刻ですが、国の不作為、日米地位協定の問題のため広く認知されるに至っていません。この間、沖縄の基地において保管されていた泡消火剤が周辺の川に漏れ出たことが大きく報道されましたが、汚染は基地周辺にとどまりません。関西地域でも摂津市において、淀川水系にある民間工場からの汚染が深刻です。また、大阪府政はこの問題を住民に知らせず、非公開で対策会議を行い、汚染対策がなされていたことが判明しています。

先般、琉球朝日放送で 放映されたテレメンタリー 「見えない侵入者」の YouTube配信がスタートしました。沖縄の嘉手納基地でのPFASによる、水道水源となっている井戸水の汚染の問題を取り上げた番組です。番組内では、京大名誉教授であり協会政策部員も務めていただいている小泉昭夫氏がインタビューに答えています。ぜひご覧下さい。

 

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