中医協ピックアップ
<2018年2月7日開催の中医協総会より>
●2018年度診療報酬改定について加藤勝信厚労大臣に答申しました。3月上旬に官報告示されます。
●2018年度診療報酬改定に向け個別改定項目(短冊)の点数を明記。
◇入院医療では新評価体系が導入
7対1、10対1入院基本料に中間的評価を新設し、急性期一般入院基本料として7段階で評価します。
現7対1相当となる急性期一般入院料1は、1,591点に据え置かれたが、重症度、医療・看護必要度の基準値は必要度1で30%以上、2で25%以上とされました。現行の13対1、15対1は地域一般入院基本料として3段階に再編。療養病棟入院基本料は看護職員配置を20対1に一本化した上で該当患者割合に応じて2段階評価に。
20対1、25対1を満たさない場合の経過措置を設けることになった。
◇回復期リハビリテーション病棟入院料は6段階評価
新入院料1では実績指数要件が37以上となる。
◇地域包括ケア病棟入院料・医療管理料は、自宅等からの入棟患者割合1割以上等地域包括ケア実績を要件化することで、それぞれ4段階の設定。
◇退院支援加算に入院時支援加算を新設し、入退院支援加算に名称変更
入院時支援加算は、入院予定患者に対し、入院前に身体的・社会的・精神的背景を含めた患者情報の把握等を含む支援を行い、入院中の療養支援計画を立て、患者及び関係者と共有すること等を要件とする。
◇医師事務作業補助体制加算は要件追加の上点数を引き上げ
◇地域連携診療計画加算は算定対象を拡大。
◇地域包括診療料・加算等を届出した、かかりつけ医機能を持つ医療機関の初診に「機能強化加算」80点を新設
地域包括診療料・加算等については施設基準要件を変更し2段階に再編。
◇紹介状なし大病院受診時定額負担は400床以上の地域医療支援病院に対象を拡大
◇オンライン診療料は1月につき70点とし、療養計画を作成し、計画に基づき診療することを要件に。
初診から6月以上を経過した患者を対象とし、連続する3月は算定できない等の要件を設ける。
◇他医療機関の依頼を受けて実施する訪問診療を新設。
同一建物居住者以外の場合は830点とする。
◇在宅時医学総合管理料等の要件に、ケアマネジャーへ情報提供することを要件に追加。
◇小児抗菌薬適正使用支援加算は80点とした。
◇維持期等リハビリテーションの算定は、19年3月までとし、リハビリテーション総合計画提供料を再編。
リハビリテーション計画提供料とする等介護保険リハビリテーションへの移行を促す。
答申内容は以下のURLで閲覧可能。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000193003.html