レセプト記載事項の見直し及び届出・報告の簡略化等について議論!

中医協等ピックアップ

<2017 年7 月12日開催の中医協総会より>

●診療報酬告示・通知の明確化と届出・報告の簡略化目指す。
狙いはレセプトデータ等の高集約化、効率化か

総会では、「横断的事項(その2)診療報酬に係る事務の効率化・合理化及び
診療報酬の情報の利活用等を見据えた対応について」と題して、診療報酬の明確化と
簡略化からデータ利活用まで幅広い対策をテーマに議論しました。

厚労省からは、
(1)診療報酬告示・通知の明確化
(2)レセプト記載事項の見直し、訪問看護療養の電子レセプト化、診療実績データの
対象拡大
(3)届出・定例報告などの簡略化
(4)保険医療機関における事務の効率化、合理化
(5)さらなるレセプトオンライン請求の推進
(6)レセプトデータやその他データも含めたビッグデータの利活用
などを課題に上げました。

これらの課題を踏まえた上で、今後の対応として
1)平成30年度同時改定への対応だけでなく、平成32年度の社会保険診療報酬支払基金の
システム刷新とも連動をしながら対応を進めていく
2)推進にあたっては、効率化、合理化の定量的な目標値を定めて取り組んでいくこと
などを狙いとしてあげました。

支払側からは、ビッグデータの活用に賛成しつつも、現行のレセプト様式に患者氏名の
フリガナや住所が無いこと、疾病と治療行為との関連性が明確化されていない点などを
上げ、レセプトデータの活用のために大幅な変更を求める意見などが出されました。
また、段階的な実施を行うにあたっては予め工程表を明確にすべきとの意見が
出されました。

診療側からは、支払基金のシステム刷新と連動するという前提ではなく、別立てで考えるべきとの
意見が出されるとともに、支払側と同様に工程表の明確化を上げました。
ただし、データの利活用にあたっては、診療側委員から、「レセプトデータをはじめ、
健診、がん検診、など様々なビッグデータが存在しており、それぞれの目的や役割などを調査した上で
議論すべき」との意見が出されました。また別の診療側委員からは、「請求前にレセプトをチェックできる
機能も導入を」との要望が出されました。

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