私のペット ねこから考える“魂”学
進藤博章(西陣)
うちには、ねこが2匹います。いずれもスコティッシュフォールドという品種で両耳が折れています。色は白と褐色の縞模様です。1歳年上のねこはメスで警戒心が強く、きびしい眼差しをしています。年下のほうはオスでおっとりした人懐こい性格でやや短毛でフワフワとした毛並をしています。
私は、今まで勘違いをしていました。ねこの本を読むと、この種類のねこは人懐こい性格とかいろいろ書かれています。だから、遺伝子が性格あるいは魂も支配しているのかと思っていました。
しかし、メンデルの法則は形質遺伝の法則であって、精神的な特徴は遺伝によって受け継がれるとは限らないということに気づきました。実際、一卵性双生児の双子でも、性格が全く違うケースも見受けられるという話を聞いたことがあります。
魂というものの発現形があまりに複雑なために、遺伝の法則が分かりづらくなっているのか? あるいは魂と肉体は全く別物なのか? 謎は深まります。
はたして魂と分離された肉体は存在するのか? それは脳死あるいは植物状態の人か? ちなみに脳死は回復する可能性がない状態で、植物状態はまれに回復することがある状態らしいです。さらに、脳死は自力で呼吸ができないので、そのまま放っておけばそのまま死んでいき、植物状態はまだ自力で呼吸しているので、生死を彷徨っている状態ということです。つまり、脳死は完全に魂と肉体が分離された状態で、植物状態は魂と肉体が分離しかけている状態ということになります。
魂と分離された状態で生きている肉体が存在するということは、魂と肉体は別物という説を支持しているように思います。では、魂とはいったい何なのでしょうか? どうやって肉体を操作しているのでしょうか? 謎は深まるばかりです。
しかし、人が死んだ後に最後に魂だけが残るとしたら、魂を大事にした生き方をしていきたいものです。