米国大統領選挙の結果、次期大統領にトランプ氏が接戦の予想を覆し選ばれた。上下両院も共和党が過半数を制したとのこと。前回の大統領選挙後、結果を受け入れないなどと騒ぎ、暴動まで引き起こし、他でも有罪判決を受けている人が選ばれるとは、これが米国の民主主義なのだろうか。閣僚人事でも適材適所というより、好き放題のようで、独裁的になっていかないのだろうか。その影響は世界に及び、我が国も逃れられないのであろう▼他国のことを気にしていたら、兵庫県知事選挙で、県議会全会一致で不信任決議をされた斎藤氏が知事に返り咲いた。SNSを使った運動が功を奏したらしい▼今は、玉石混合のみならず誹謗中傷まで情報を皆が簡単に拡散できるようになっている。新聞などでは報じない隠されたことなどと言って、根拠の曖昧な情報が、まことしやかに流され、それを本当のこととして受け入れてしまう人もいる。トランプ氏は、何を根拠にしてか24時間以内にロシアによるウクライナ侵攻を休戦させるなどと言いふれている▼報道機関というフィルターを通さず、膨大な情報が行き交うようになっている。その情報を見分ける能力を皆は持っているのだろうか? 偏った情報に流され気付いたら独裁者の登場とならないと良いのだが。民主主義への新たな問題かもしれない。(門雀庵)
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