診察室の必需品 左右兼用トラックボール マウスで快適に 今井 慎(右京)  PDF

 パソコン作業でキーボード入力とともにマウス操作もよく行いますが、通常、マウス操作はある程度、マウスが動かせる平坦なスペースが必要になり、キーボード横のスペースが狭いとやや扱いにくいことがあります。そこでマウスを動かさずとも操作できるトラックボールタイプのマウスを試してみたところ、親指一本でマウスポインターを動かせ、人差し指、中指でクリックできスペースの問題は解決されたのですが、親指だけでモニター画面の端から端までポインターを動かす場合は不便を感じてしまいます。
 その後、左右兼用のトラックボールタイプのマウスがあることを知り、これは通常の右手用のマウスを左手用に左右対称に配置されたものではなく、トラックボールを中央に配置してクリックするボタンが両サイドに配置されているのが特徴です。トラックボールの操作は親指だけでなく人差し指、中指の2本でも操作できるので、マウスポインターの操作性が格段に向上しています。Kensington社からはいくつかの左右兼用のトラックボールタイプのマウスが発売されており、その中でもオービットオプティカルトラックボール(K64327JP)を愛用しています。これは形が通常の長方形や楕円形に近いものとは異なり、魚類のエイに近い形で、マウスを握るのではなく、手のひらをマウスの上に置くような体勢で使用するため、手の移動も素早くできます。患者数が増えて、混雑時には電子カルテに診察記録や処方内容をいかに早く入力できるかは非常に重要になりますが、マウス操作はマウスのポインターを動かすのがメインなので、左手でトラックボールを動かしてクリックし、利き手の右手でキーボード入力や筆記ができるようになると、入力作業が素早く行えて非常に便利になります。

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