2017年ノーベル平和賞の核兵器廃絶国際キャンペーン（ＩＣＡＮ）への授与に、反核京都医師の会（三宅成恒代表世話人）が歓迎の談話を発表した。
　談話では、ＩＣＡＮの受賞は核兵器の使用がもたらす破滅的な人道面での結末を人々に気づかせ、核兵器禁止条約への貢献が評価されたもので、これを歓迎するとともに、核兵器禁止を実現するための世界の流れを強く支持するとした。
　ＩＣＡＮは、自らも1985年に同賞を受賞した核戦争防止国際医師会議（ＩＰＰＮＷ）の提起で2007年に発足。近畿の反核医師の会などが中心となって、その年に京都で開催した第18回反核医師・医学者のつどいに、創設者の一人であるティルマン・アルフレッド・ラフ医師を招聘。このキャンペーンをいちはやく日本に広める一端を担い、連携してきたことを紹介。
　一方で、米国と北朝鮮は核を掲げての対立を続けてており、世界はきわめて深刻な状況にある。米国の「核の傘」に依存する日本政府は、この米国の姿勢に同調するとともに、核兵器禁止条約への署名を拒否している。核兵器を二度と使わせてはいけない。このことを今一度、日本政府が自覚し、核兵器禁止条約に署名、批准をして核なき世界実現の先頭に立つよう求めたい、と強調した。