忘れ得ぬ症例 長らく見過ごされた「甲状腺機能低下症」の一例 山本 聡(相楽)  PDF

 これまでの開業医人生で、今でも思い出す患者さんはたくさんおられますが、その一例をご紹介します。患者さんの喜ぶ顔は、何よりの励みです。
36歳・女性
初診:1988年(昭和63年)10月
 病歴:2年前より全身倦怠感、浮腫、体重増加があり、他院で慢性心不全の治療を受けていたが症状が改善しないため、当院を受診。血液検査で、高度の肝機能障害および甲状腺機能低下を認め、甲状腺ホルモン剤を投与開始。その後の経過は良好で、全ての症状が軽快しました。9年間治療を継続後、転居されました。
 患者さんが喜んでおられたのを今も思い出します。

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