疎水の風景  PDF

栗原 眞純(伏見)

 少し早いのですが、秋の山科疎水の風景です。大津市の三井寺近くの琵琶湖取水口から京都市蹴上に至る約9㎞は、途中何度かトンネル部分などで疎水から少し離れた側道を通ったりしますが、飽きることのない景観を楽しみながら散策される方が増えています。
 春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉の頃は、特にこのような風景が何度も見られます。
 今年(2018年)から3月下旬~5月末および10月初め~11月末の間、戦前から途絶えていた遊覧船の運行も始まりました。
 幕末の動乱や東京遷都により衰退し始めた京都を立て直すべく、第3代京都府知事であった北垣国道が若き英才技師、田邊朔郎にその設計と工事を任せ、当時の国家予算の1.8倍という巨費を投じて完成させた琵琶湖疎水は、今なお京都市民の飲料水のほとんどを賄っています。
 ところが、琵琶湖の北方にはいくつもの原発があります。ここが大事故を起こしたり破壊されたりすると琵琶湖周辺や下流に住む我々は生活できなくなります。原発はなくしたいですね。

ページの先頭へ