和歌山線は1900年に全通した奈良県の王寺と和歌山市を結ぶ(JR西日本の)ローカル線で、橋本と和歌山の間には多くの木造駅舎が現存し、現役使用されています。失われゆく駅を訪ねて和歌山から東に向かった2020年2月の追憶です。
布ほ施し屋や駅(写真1)は木造駅舎では珍しい妻入りの駅舎で、屋根の形が特徴的です。トイレもレトロで昔のまんま。2列のホームを結ぶ架橋も木造で(写真2)、周囲と溶け合っています。
船ふな戸と 駅は昭和の映画に出てきそうな生活感あふれる木造駅舎です(写真3)。和歌山線の木造駅は駅前の道は狭く車は入りにくい。入口横にはポストと自動販売機、通学生徒のものであろう自転車が並ぶ駅景色が多い。昭和の駅が手つかず残っている感じです。この先の線路は紀ノ川を渡りますが、紀ノ川橋梁の付け根の踏切からいい写真が撮れました(写真4)。
岩いわ出で 駅(写真5)。モスグリーンの壁と屋根のモノトーンな色調に魅かれる駅舎は余命わずかで、橋上駅舎となるそうです。
打うち田た 駅(写真6)。入口を覆う屋根がなく物足りなく一抹の寂しさを感じました。近くにある有名な和歌山ラーメン店でとろりとした豚骨醤油味のスープと小麦の香り立つ細麺を楽しみました。
旧式の赤ポストが駅前にある名な手て駅(写真7)。無人駅なのに美しく感じる笠かせ田だ 駅(写真8)。妙みょうじ寺駅(写真9)は上品に塗り替えられた綺麗で瀟洒な駅舎で古さを感じさせません。
1901年開業の高野口駅(写真10)。かつては高野山の玄関口であり高野参りの多くの人で昭和初期は賑わったようで、駅の広くて長いホーム、駅前の大きな旅館、駅周囲が往年の遺産のような趣を放っていました。
時代がタイムスリップしたローカル線の旅。いつまでも残っていてほしいと思います。
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