実施時期=9月17日〜25日
対象者=代議員83人、回答数=26人(回答率31%)
新型コロナウイルス感染症の公費支援終了に伴う「検査・診療控え」や「隠れ感染者」による感染拡大が懸念される中で今夏、「第11波」が流行。コロナ以外の感染症も多く報告された。国や府への要望にあたり医療機関の状況を聞いた。
今夏の状況について、「感染症を疑う患者はいたが、特に問題ない」が73%であったが、「コロナを疑う患者が多く、対応に苦慮した」も15%、「コロナ以外の感染症を疑う患者が多く、対応に苦慮した」は8%であった。
コロナが疑われる発熱患者の「検査・診療控え」について複数回答で聞いたところ、「コロナ判定が陽性でも、抗ウイルス薬の投与を希望しない患者が増えた」が65%、「対処療法薬の投与のみ希望する患者が増えた」が42%、「検査は費用がかかるため『受けない患者』が増えた」15%という回答であった(図1)。
コロナ患者の入院が必要な場合の入院調整は、「入院先をうまく確保できた」が54%で、「入院先をうまく確保できなかった」が1件(4%)あった。
新型コロナ対策で国や京都府に求めたいことを複数回答で聞いたところ、「検査や発熱患者受入れ医療機関への補助金」42%、「コロナ医療費の公費支援」38%、「(高齢・障害など)受け入れの難しい患者の入院体制の構築」35%、「コロナ情報の適切な発信」「国としてのコロナ総括」が23%の順であった(図2)。
図1 コロナが疑われる発熱患者の「検査・診療控え」(複数回答)
図2 国や府に求めたいこと(複数回答)