「ヒバクシャ国際署名」になぜ取り組むのか。協会は10月24日の理事会に平信行氏(京都「被爆2世・3世の会」世話人代表)を招き、当事者からの訴えをきいた。
平氏は署名について、被爆者が直接訴えたものとしては最初で、年齢的にみておそらく最後になるという決意で行っていると紹介。平均年齢80歳を超えた被爆者は、後世の人々が生き地獄を体験しないように、生きている間に何としても核兵器のない世界を実現したいと切望。世界中の核兵器廃絶を求める人々の思いを、「署名にサイン」の形で表し、数億という国際世論を作り出して国際政治を動かしていきたいと語った。
7月7日、国連において採択された核兵器禁止条約の原動力の一つは、被爆者の訴えで、世界は被爆者にあうことによって心を揺さぶられてきた。もう一つは、核廃絶を求める国際署名。これが核保有大国からの圧力、妨害をはねのけ、条約採択に至る大きな支えとなり、励ましとなった。現在署名は515万筆を超え、京都でも「ヒバクシャ国際署名を大きく広げる京都の会」が7月15日に設立されている。2020年のNPT再検討会議まで署名を積み上げていきたいと訴えた。
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