アメリカ次期大統領が多くのマスメディアの予想を裏切り、トランプ氏に決定。世界でトランプショックが起こった。今後の日米関係を含めて、メディアは盛んに予想する。在日米軍やTPPの問題、移民問題は…保護貿易に移行するのか、等々。為替や株価に影響が出たことは記憶に新しい▼一方、医師と患者の関係でも、お任せ医療から、自分のことは自分で決める「自己決定権」が言われ出して久しい。しかし、医療・医学の情報量は、圧倒的な優位差があるのも事実だが、マスメディアはスーパードクターを取り上げ、最新の超一流の医学水準が身近であるかのように報じる一面もある▼「私、失敗しないので」という人気テレビドラマの女医の物語もあるが、現実は医療事故と医事紛争が絶えることはない。双方のコミュニケーションエラーから、不審がエスカレートして対立する場合もある。悪しき結果をミスと認識する患者や家族が畏れながらと訴え出るケースもあろう。しかし、調査や検証を抜きに判断することは困難を極める▼死の確率を強調すると「脅学」や「威学」あるいは「萎学」になりかねない面を併せ持つのもまた事実だ▼はてさて世界の新リーダーが新年の就任を控えて、今度は何を言い出すのかと世界中が注目している。どんなカードを切り出すのか、興味津々である。(フーちゃん)
MENU