主張/「安定」と「自在性」の保険医年金 積極的なご活用を  PDF

保団連の保険医年金は、国民年金以外に老後保障のなかった1968年に京都の会員からの声に応えて創設された。開業医の場合、厚生年金の加入期間も短い場合が多く、支給額を期待できないこと、加入期間で支給額の決められる国民年金も生活の足しになる程度であり、老後も健康なかぎり開業を続ける場合が多いのが現実である。しかしながら、病気や加齢による体力や身体機能の衰え、最近では震災などの自然災害で廃業を余儀なくされる場合も考えておかなくてはならない。老後を考えた場合、充実した保障が必要であり、「安全」「安定」「安心」のある制度として保険医年金制度がある。

保険医年金は、現在全国で5万4千人が加入し、積立金総額も1兆1千億円を超える日本有数の私的年金で、長きにわたり安定して運用されてきた実績がある。運用面は複数の保険会社による拠出型企業年金保険で安定性に優れている。また、制度の引受保険会社は生命保険契約者保護機構に加入しており、万一の場合でも積立金の保護が図られている。さらに保険医年金には、他にない有利な点として次の三つがあげられる。
まず、「わかりやすさ」である。積立て方式は、「一時払(1口50万円で受付期間ごと40口まで)」と「月払(1口1万円で30口まで)」の2種類用意され、ライフプラン設計により選択が可能である。

次に「自在性」があり、一時中断が可能で、他に出費が重なる場合(教育資金・医院の改築時期など)に、全部や一部の払い込みを中断でき、中途脱退も再加入も可能である。また、全国制度のため他府県に異動しても保険医協会会員であれば移管できる。

最後に「受取の方法」には2種類が用意されている。「一時金」は、少しまとまったお金が必要な時に口数単位で解約が可能である。「年金」は年金受給時に受給方法を10年確定定額・15年確定定額・15年確定逓増・20年確定逓増から選択でき、年金受給開始時の予定利率で年金額が確定され、受給開始後に保険会社の配当があればさらに上乗せされる。積立金予定利率は、毎年度末に決定され、現時点は1・259%で他の資金運用商品に比べても高水準を維持しており、2015年度は配当も含め1・469%となった。

そして何よりも強調したいのは「保険医年金の信頼の証」として、これまで受給額が削減されたことは一度もないという揺るぎない実績だ。万一の場合は、ご遺族が全額を遺族一時金または年金として受け取れる。今年の春普及でも多くの新規加入や増口の申し込みをいただいた。現在は秋普及期間中であり、ライフプラン設計に是非とも活用をお考えいただきたい。

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