谷口謙氏が詩集 卒寿で新作  PDF

谷口謙氏が詩集 卒寿で新作

詩集『明日目が覚めたら』谷口 謙著、土曜美術社出版販売、2016年4月15日、2000円+税

 谷口謙先生が詩集『明日 目が覚めたら』を出版された。京丹後市の診療所は閉じて、現在は岐阜県にお住まいである。同書の略歴には「元開業医」とあるが、詩人としては90歳にしてなお健筆を振われている。詩集より一篇を紹介させていただく。

 「詩」

黙って耐えて/何百回となく/ボールペンを走らせた/書いて 書いて 取り柄があったか/何もないことはわかっているが/それでも辛抱強く詩を書いた/その淋しさを/いや その嬉しさを/ぼくは信じて詩を書いた

本紙にて連載し、14年12月に出版した谷口氏の著作『漂萍の記老いて後』(ウインかもがわ)を協会にて特価1000円で取り扱っています。

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