第31回環境ハイキング 梅の香漂う洛北を楽しむ
協会は2月28日、第31回目となる環境ハイキングを開催。参加者は13人となった。当日は久しぶりの晴天。あちこちで咲き誇る梅を楽しむ1日となった。以下、参加記を掲載する。
市内の緑地を巡って
末廣耳鼻咽喉科医院 石田 亜喜(西京)
今回のハイキングは、梅の花咲く京都御苑からスタートです。
御苑内の三つの神社のうち、変わった鳥居のある厳島神社、アオバズクの住む宗像神社を訪れました。
そして、新旧の建物群が煉瓦色で統一された同志社大のキャンパスを通り抜ければ、相国寺です。静かで広い境内には、法堂や方丈、いくつもの塔頭が並んでいます。
相国寺の北の住宅街には、怨霊を鎮めるため創建された上御霊神社があります。応仁の乱の戦端の地として知られています。ここから烏丸通を越え、西陣に入ります。
細い通りを西へ南へ。尾形光琳・乾山ゆかりの妙顕寺を抜ければ寺之内通。小川通を北へ。表千家の不審庵、裏千家の今日庵が並ぶ静かな通りです。そして、本阿弥光悦が造ったと伝えられる庭のある本法寺へ。境内をでると、水火天満宮が見えます。水難火難除け、学問の神様です。境内の桜が咲くと、お社が桜につつまれたようになります。
堀川通を越え、西へ。住宅街の中にポツリとある復縁の神様、櫟谷七野神社を訪ね、細い細い路地をクネクネ。そして船岡山の急な長い階段を登れば、建勲神社です。境内は意外にも大勢の若者が。アニメのイベントの御朱印集めだったようです。
船岡山公園で昼食をとり、左大文字や市街地の眺めを楽しんで、千本通に下りました。
千本閻魔堂では閻魔様にお詫びする人、釘抜地蔵では抜いてほしい苦が多すぎるとぼやく人もおられました。大根炊き、おかめ伝説で有名な千本釈迦堂、京都最古の花街である上七軒を過ぎれば、ゴールの北野天満宮です。梅が満開の境内は、観光客や受験生で大賑わいでした。
今回のコースを別の季節に歩けば、またおもしろい発見があるでしょう。特に桜の季節にはよいと思います。ぜひ来年にどうぞ!