過日、当会総会・第209回定時代議員会があり、医療機関の経営困難の危機が強く訴えられ、閉院・倒産増加による地域医療の崩壊も懸念された(決議文)▼世界的には貿易赤字減少を目指して相互関税が発効しつつある。しかし、購買減少・物流停滞から、注文減少・生産低下で、失業を経て、公益事業継続への財源収入枯渇へと向かう。医療を含め社会保障制度への赤字補填に運営余剰金の取り崩しだけでは、その耐久力も時間的限界を含む▼帝国データバンクの医療機関の倒産・休廃業解散動向調査(2024年)では、病院、診療所、歯科医院の倒産64件、休廃業・解散は722件、2000年以降で過去最多の更新である▼日本医師会も、2025年診療所の緊急経営調査をした。2024年6月の診療報酬改定以降、急激に保険診療点数が低下したが、来院患者数までの減少はなく、合計点数は両者を掛けあわせ、年末での低下は少なくほっとしたのだが、年明けからは、毎朝寒く、春先は雨も多く、この7月以降38℃の暑さで、予約診療以外は閑古鳥が鳴く始末。新型コロナ最盛期のこの数年に比べても毎月数万点の低下となった。夏期一時金には運営余剰金を取り崩したが、いつまで続くことやら。今期私も理事退任です。最早「蛍」も見つからず改名します。(卯恵)
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