協会は5月30日、病院幹部職員を対象に「医療政策セミナー」をウェブ開催。「医療法等一部改正(案)を把握しておく」「予習!復習!!『様式9』」をテーマに事務局が解説した。参加者は130人。
医療法等一部改正案は今国会(第217回常会)での成立は難しいとしながらも、盛り込まれている内容を紹介した。改正案は@新たな地域医療構想A医師偏在対策B医療DXの推進Cオンライン診療受診施設の設置D美容医療の適切な実施―が柱となっている。@では、地域医療構想が医療計画よりも上位に位置付けられる、構想区域における「医療機関機能」に着目し、新たに報告義務が課される、Aは、「外来医師過多区域」を設定し、新規開業をしにくくする、Bは、社会保険診療報酬支払基金を医療DX推進・運用の母体と位置付け改組する、Cは、オンライン診療を医療法上明記し、新たに医療機関等とは別に「オンライン診療受診施設」を設ける―等が目論まれている。医療機関経営をさらに厳しく追い込む内容であるとし、必要な改善方向を解説した。
「様式9」については、看護要員管理にあたって、様式9だけでなく、勤務表、病棟管理日誌、勤務交代届等を合わせて整備する必要があるとした上で、様式9に適切に勤務時間数を計上できるよう、病棟夜勤と総夜勤との違い、申し送り時間の考え方、研修・会議時間の時間控除、他部署兼務者の取扱いなどを紹介。また様式9が基本的に暦月単位での看護要員配置を管理するのに対し、様式9―2は、日々の各勤務帯における看護要員配置を管理するものであることや、25年度の適時調査実施通知の変更点も解説した。
協会の医療政策セミナーは今後も適宜、必要なテーマを取り上げ開催する。ぜひ活用いただきたい。
グループ保険(生命保険)決算配当金のお知らせ
2024年度配当金 年間保険料の2.06%
配当対象者は2025年3月31日現在の加入者です。6月下旬に保険料振替口座に送金予定です(対象者には別途、配当金明細書をお送りします)。
死亡・高度障害などの「万が一」に備える「グループ保険(生命保険)」は年度途中からでもご加入いただけます。パンフレットをご希望の際は協会事務局までご連絡下さい。