京都の被爆者が平和賞の現地に 報告会で平和への願い共有  PDF

日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞授賞式にあわせてノルウェー・オスロに京都の被爆者として訪問した花垣ルミ氏の報告会が3月23日、キャンパスプラザ京都で開催された。

 報告会は反核京都医師の会などでつくる反核ネットが呼びかけて府内の諸団体で結成した「花垣ルミさんをノーベル平和賞授賞式に送る会」が主催し、「核兵器をなくす日本キャンペーン」も共催。市民240人が参加した。
 花垣氏は5歳の時に広島で被爆し、語り部活動に取り組んできた。オスロでは現地の人らに被爆体験を語り、平和を訴えるキャンドルパレードにも参加。ガザから避難してきた若いジャーナリストとの対談では、悩む彼を励まし、ともに反核・平和活動を進めていこうとのエール交換は現地の市民に大きな感動を呼んだ。京都市内の板金店で製作した銅製の「燃えない折り鶴」をノーベル平和センターに寄贈したことも報告した。
 ICAN国際運営委員兼会長・川崎哲氏が講演「核兵器 禁止から廃絶へ」を行い、「核のタブー」が揺らぐ今こそ被爆者の声を聞くべきと受賞の意義を語った。
 現地に赴いた林田光弘氏(被爆三世)、小林立雄氏(被爆二世)からも報告があり、4人による対話も行われた。
 報告会には京都市長、大山崎町長からメッセージが寄せられた。

対談する花垣氏(右)と川崎氏

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