歩き「ビワイチ」 第2弾  PDF

協会は、歩いて「琵琶湖一周ハイク」第2弾を4月20日に実施した。今回は唐崎から堅田までの約13qの道のりを参加者14人で歩いた。以下、参加記を掲載する。

歴史と自然を楽しむハイク
片岡 卓三(乙訓)

 ハイキングへの参加を決めたのは前日の19日で、13qの行程への不安を抱えての出発となった。今回は中部・北陸自然道を利用しながら唐崎から坂本、西教寺、仰木を経て堅田に至る道順である。
 〈坂本〉琵琶湖の西は山が湖に迫り、平坦な場が少ない。坂本へは高台の住宅街の中をゆっくりと進むことになった。坂本の手前で「穴太衆」の石碑を見つけた。戦国時代から石垣作りで活躍した石工集団がこの地で生まれたことを示す記念碑である。坂本では延暦寺天台座主の住まいであった滋賀院門跡、全国にある3800余りの神社を束ねる総本宮で平安京の表鬼門を守っている日吉大社を訪ねた。坂本は日吉大社と寺院がうまく融合した町であった。明治元年、神仏分離令が出され、全国的に行われた廃仏毀釈の影響はこの町にもあったのだろうか。
 〈西教寺〉右に琵琶湖を眺め、左に青紅葉、名残りの桜を見ながら西教寺を目指し、ひたすら歩く。西教寺は天台の念仏道場で、明智光秀の菩提寺である。帰ってパンフレットを見ると、織田信長の比叡山焼き討ちによって延暦寺だけでなく、西教寺、日吉大社も全焼したと記載されていた。ここで昼休みを取る。
 〈仰木〉昼から仰木の里へと向かう。今回のハイキングで唯一、山道を通りながら仰木の棚田に至る。きれいに整備された巨大な棚田があり、すでに米作りの準備が始まっていた。途中、雨蛙や鳶との楽しい出会いがあった。残念だったのは自然道の周りにペットボトルやゴミが捨てられていたことだ。
 〈堅田〉仰木からゴールの堅田・浮御堂へは一直線の下り道であった。疲れがたまっていたため、水分補給、休憩を取りながらのハイクとなった。湖岸は思ったより遠かったが、一人の脱落者もなく無事到着した。歩数計を見ると3万3千歩を示していた。

高穴穂神社前にて

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