日夜奮闘する姿が目に浮かぶ
本書は協会の歴史の1ページに
協会が発刊したコロナ体験記『コロナ禍の医師たち』(2024年7月)について、精華町社会福祉協議会前理事長の長谷川悟氏に自身のコロナ禍の経験や地域の活動の紹介も交えて所感を寄稿いただいた。
こんにちは。今回京都府保険医協会から『コロナ禍の医師たち』の体験記が発刊され、体験記をお送りいただきありがとうございます。中国で発生した新型コロナウイルスによる感染症は全世界に広まり、収束の兆しもうかがえない状況で、経済活動に甚大な影響をもたらしました。2023年5月には5類に移行されましたが、新型コロナ感染者が国内で初確認されてから5年となります。
私は2002年に国家公務員を退職いたしました。高校生の時に母を亡くして、父子家庭として苦しい生活をしておりました。その経験を何か社会のために貢献したいと、地域の福祉活動に長年参加しておりました。その後2015年から2023年までの8年間、精華町社会福祉協議会の理事長を勤めておりました。小規模のデイサービスも運営しておりました。その間の4年余りについては感染予防対策等を順次実施しましたが、お客さまや職員に感染者が続出して、デイサービスの業務を度々休止することになり、お客さまには大変ご迷惑をお掛けしました。
今回の体験記については、新型コロナウイルス感染予防の緊急事態宣言中にもかかわらず、数多くの保険医協会の会員医師が後世の若い医師に伝承するために職務中や休日等に執筆された原稿からは、人々の命を救うために日夜奮闘されている姿が、目に浮かぶようであります。協会の理念に基づいて相当な信念を持っておられます。心から感謝・感謝・感謝を申し上げたいと思います。
私が理事長在任中、精華町の高齢者福祉協議会や審議会では相楽医師会の医師のご意見をうかがい、私たちの福祉運営の参考にさせていただいておりました。今は理事長を退任して、理事として地域の福祉活動を続けております。
私事ですが、卓上出版で記念誌『精華の歩みと学研都市』を編集しています。編集にあたり、貴協会の『コロナ禍の医師たち』の体験記を参考・引用させていただきました。引用した記事は「京都府の新型コロナウイルス感染症の感染状況」のグラフと文章です。ありがとうございました。
記念誌の概要は、「学研都市の街びらき」30年、「精華」誕生130年がテーマです。原稿投稿者は町民・団体・法人・学研都市企業で、原稿数は138ファイルの大作であります。4月を目途に発行する予定で編集作業をしています。町民の皆さまの協力と支援をいただいております。精華町の若い子どもたちに精華町の歴史や学研都市の成り立ち等を伝承するのは、私たち高齢者の責務と考えています。
最後になりますが、体験記『コロナ禍の医師たち』については、貴協会の歴史の1ページとなります。今後も毎年年表等の編集をお願いしたいと思っています。年表が100冊になれば100周年の記念誌の基礎資料になると思います。京都府保険医協会の益々のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、お礼の言葉とさせていただきます。
『精華の歩みと学研都市』記念誌328頁/2025年4月1日発行・実費配布
お問い合わせは長谷川悟(電話 090-7887-3661)
京都府の新型コロナウイルス感染症の発生動向
新規陽性者数7日間データ
1医療機関定点当たり感染者数
2月10日16日 2月17日23日 2月24日3月2日
3.66人 3.57人 3.52人
厚労省データに基づく
厚労省オープンデータ(2020/1/262023/5/7)、
札幌医科大学「7日間の新規感染者数推定値」(2023/5/8)より京都府保険医協会作成