勤務時間計上の誤りなど 適時調査の指摘事項を解説 医療政策セミナーに153人参加  PDF

協会は2月13日、病院幹部職員を対象に「医療政策セミナー」をウェブ開催。「適時調査における指摘事項・その傾向と対策」をテーマに事務局が解説した。参加者は153人。
 コロナ禍を経て再開されている厚生局による施設基準適時調査の実施状況(病院を対象に実施)を説明した上で、開示請求により得られた23年度実施による改善事項(指摘事項=改善を求められた内容)を元資料に、指摘の頻度が高いもの、傾向的に指摘されているものを紹介しながら、その原因や対策を解説した。
 23年度に最も多くの病院で指摘されたのが「入院基本料に係る病棟日勤時間および病棟夜勤時間について、不適切な取扱いが認められたので、適正に計算すること」で、いわゆる届出書添付書類「様式9」への勤務時間計上が誤っているというもの。時間計上の考え方や単なる入力誤り、機械の設定ミス等が原因と考えられるとした。また入院診療計画書についても「画一的」や「多職種で作成できていない」等の指摘が多く、調査の際に呈示する3例の計画書の中身にバリエーションを持たせることや、「主治医以外の担当者名に」関係する職種の名前を漏れなく記載しておく等の工夫が必要などと紹介。全部で25の指摘事項について解説した。
 協会の医療政策セミナーは今後も適宜、必要なテーマを取り上げ開催していくので、ぜひ活用いただきたい。

ページの先頭へ