保険医に開かれた身近な組織に
総務部会 理事 曽我部俊介
保険医協会は保険医が保険医のために作った組織です。保険医の医業や生活で必要なサポートや事業を行っています。一番困り事が多い新規開業時は、診療報酬の請求事務の基本から、新規個別指導を乗り切るためのノウハウなどをお伝えし、手厚いサポートをしています。今は人手不足や診療報酬引き下げという厳しい環境で、医業の継続は大変な時代です。診療報酬改定での新設点数の届出業務の対応など、煩雑な手続きを理解し一つひとつに対応することも困難です。そのような時に保険医協会は迅速に分かりやすく情報提供していくことにも力を入れています。
コロナ禍を経験し、同じ地域の開業医と顔を合わせることが少なくなりました。開業医は日々の診療をこなすことで毎日が過ぎてしまいますが、保険医協会や地区医師会に入っていなければ出会えないこと、経験できないこともあります。若い世代の地域医療に対する考え方が変わってきていると実感しますが、だからこそ、顔の見える、集まることが今後重要になってくると思います。若い世代、新しい方、新しい意見を受け入れる組織の土壌づくりも必要ではないかと考えています。新しく入会される医師にも、すでに会員の医師にも保険医協会を身近に感じてもらえるような組織でありたいと活動しています。
医師に特化した保険医協会の共済制度
総務部会 理事 上田和茂
医師賠償責任保険や適時調査の相談など、保険医協会の事業は大変役に立っていると病院勤務医の立場からも実感しています。特に医師賠償責任保険では実際に事故が起きた際は長年の医事紛争対応の経験を活かし、丁寧に対応しています。開業される勤務医はもちろん、開業されなくても、医師を続けていく上で必要なさまざまな制度を利用していただけます。留学や自宅の新築を考えられる時の低利の融資制度、将来に積み立てる保険医年金、掛金の負担が少ないグループ保険(生命保険)、ケガや病気で休業した際の休業補償制度などです。
働き方改革で、勤務医もワークライフバランスを考えるようになりました。勤務先や一般の保険会社などの保険は多数ありますが、保険医協会の共済制度は医師に特化した制度ですので、保険料などの負担も抑えられてしっかりした保障ができる内容で充実しています。「もっと早く知っていたら入っていたのに」と思われる前に、ぜひ保険医協会への入会を検討していただければと思います。