文化企画 陶芸教室「手びねり」で唯一無二の作品づくり お手製酒器での一杯が楽しみ 松村 聡(伏見)  PDF

 2024年10月6日、保険医協会がエクシブ京都八瀬離宮で開催した陶芸教室に参加しました。その日は気持ちの良い快晴、八瀬比叡山口はたくさんの観光客でにぎわっていました。参加者は私も含め5人。教室は明るく落ち着いた雰囲気で、ご指導いただく先生に「何を作ろうか考えて来られましたか」と声をかけられ、何も考えて来なかったことに初めて気づきました。家人にお皿かコーヒーカップでも作ってあげようなどという殊勝な考えも浮かばないではなかったのですが、酒飲みの私は結局、陶器のビアタンブラーとぐい呑みと決め、さっそく作陶開始です。
 まずはビアタンブラーから。底になる円形の土台に、棒状に伸ばした粘土を下から円形に積み上げ、継ぎ目を指で適宜粘土に湿り気を与えながら滑らかにしていきます。歪んでみたり、厚さがちぐはぐになったり、形を整えるのに悪戦苦闘するも、“いじればいじるほど思い描く形から遠のいてしまう”といった感じもまた楽しいものでした。
 何とかタンブラーにめどを付けてからぐい呑みへ。これは少し気楽で、粘土の塊に凹みをつけ、思いのままに形作っていくという単純な方法で、各々違った趣の二つのぐい呑みを作ることができました。作陶中、皆で和気あいあいと、こんな風にしたい、こんな使い方をしたいと談笑しながら、皆さん、いろいろな種類の作品を完成させ、最後はいくつもの色付けの候補から作品の焼き上がりの色を決め、無事終了と相成りました。年末年始にはこの陶器でビールと日本酒が味わえそうです。
 楽しい企画に参加させていただき、ありがとうございました。

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