下京東部医師会と懇談11月16日 ウェブ会議  PDF

強硬なマイナ保険証推進に疑問視
地域の声を国に届ける協会へ期待

 協会は、11月16日に下京東部医師会との懇談会をウェブにて開催。地区から11人、協会から5人が出席した。同会・波柴尉充常任理事の司会で進められ、前田眞里会長からは冒頭、「政府がマイナ保険証を進める理由も良く分かるが、進め方が強硬過ぎてついていけない会員がいるのも事実。このような状態が続くと、我々医師会も声を大きく上げていかなければいけないが、会への参加率も下がる中、どのように力を持っていけば良いか悩んでいる。今日は協会と懇談し、ご指導いただきたい」とあいさつがあった。協会からは鈴木理事長があいさつし、渡邉副理事長より「社会保障制度の行方と医療提供体制改革」をテーマに話題提供を行った。
 協会からはマイナ保険証に関し、協会のホームページ(YouTubeチャンネル)で、「マイナ保険証がなくても大丈夫」「マイナ保険証で顔認証ができなくても大丈夫」「マイナ保険証利用登録解除」「医療機関でマイナ保険証でトラブルが起きた時の対処法」の四つの動画を挙げていると情報提供し、活用を呼びかけた。
 また、療養担当規則では医療機関に対してオンライン資格確認が事実上義務化されており、「延期する申請手続きをしていれば良いが、していないと場合によっては療養担当規則違反になる。オンライン請求も免除請求の手続きをしていないと、違反の対象になりかねない。手続きはしっかりとやっていただき、不当な圧力には屈しないで困ったことがあれば協会に相談いただきたい」と注意喚起した。
 最後に、和田哲副会長から「本日は当会会員の保険医療での疑問点や問題点、不安や心配事に対して情報提供してもらった。医業経営の難しい時代であるが、これからも国へ地区医師会の意見などを積極的に伝えていってもらい、経営や財政面の心配なく日々の診療を続けていけるよう、今後も協会の活動・活躍をお願いしたい」とあいさつがあり、会を締めくくった。

出席者16人で開催された下京東部医師会との懇談

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