自民党総裁選挙に続いて、アメリカ大統領選挙など、日本や世界の今後を左右する選挙活動が進行している。報道などで見られるアメリカ市民は政治について自分の意見を持ち議論して選挙に対応しているようだ。日本では政治と宗教と野球の話はするなとの教えがあるが、野球はさておき、日本人の特性なのか和を重んじて先述の教えが生まれてきたのだろう。自分の意見を持たず、オピニオンリーダーの意見を自分の意見のように思ってしまう人が多いように思う。自分の意見をしっかり持ち、議論ができる訓練が必要だろう▼話は変わるが、日本医師会が「ベースアップ評価料の届出が低調のままでは『診療所が潤っている』などと見なされ、次の診療報酬改定でも診療所がターゲットになる」と発言した。診療所が潤っているわけではないことをきちんと行政に伝えるのが日本医師会の仕事ではないか▼かかりつけ医機能報告制度など国からの圧力は増える一方だ。行政の言うことを聞かない開業医は潰してしまおうというもくろみではないかと勘ぐってしまう▼さらに話は変わって、薬の不足がまだまだ続く。薬品製造会社には社会への義務を果たしてもらいたいが、新自由主義による経済を国民が支持したわけだから、受け入れざるを得ないと、冷ややかに見ていなければならないのだろうか?(内)
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