亀岡市・船井医師会と懇談 1月13日 ウェブ会議 物価上昇も国は医療費削減を強行 オン資機器トラブルで診療に影響  PDF

 協会は亀岡市・船井医師会との懇談会を1月13日にウェブで開催。亀岡市医師会11人、船井医師会3人、協会6人が出席した。
 亀岡市医師会の上原久和副会長の司会で開会。冒頭、同会・温井雅紀会長から「医療DXや保険証廃止をはじめ、重大な問題を教えてもらいたい」とあいさつがあった。主に社会保障制度をめぐる差し迫った課題について意見交換した。
 診療報酬改定に関して、地区より「これだけ物価が上がっているのに、国は財務省の強い権限で医療費を削減しようとしている。医療費の自然増があるからと、今回も実質マイナス改定で押し切られている。協会はどう考えているか」との質問が出された。協会は「医療費の自然増は高齢者の増加で1年で6400億円になる。財務省は改定ごとに自然増を抑えるように言っており、今改定でも1000〜1400億円を抑制しようとしている。そのために財務省は医療機関の収入が増えているとデータを出し、診療報酬引き下げを主張している。改定率について、財務省は当初本体で5・5%マイナスと主張したが、診療側が押し返して、12月末の大臣折衝で改定率が決まった。診療報酬は0・88%とかろうじてプラスだが、薬価や医療材料費のマイナス分は入っていない。診療側が満足のいく引き上げではないが、当初の財務省の乱暴な引き下げは阻止できた。答申が出されれば、厚労省に交渉していきたい」と述べた。
 オンライン資格確認について、地区より「年末にカードリーダーが故障したが、すぐに対応してもらえずストレスを感じる」との声が上がった。協会は「保団連調査では約70%がトラブルを経験しており、このような状況で保険証を廃止すべきではないと世論も盛り上がった。野党から保険証廃止の延期法案が出されている。協会も法案成立への運動を強めている」と述べた。
 最後に船井医師会・冨井隆会長から「医薬品の供給不足や働き方改革など問題が山積している。協力して難局を乗り越えていきたい。協会にも力添えをお願いしたい」とあいさつがあり、閉会した。

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