マイナ問題を機に友人の診療所が閉院 大きなショック 医療法人鈴木診療所 鈴木 富美 医師(左京)  PDF

 当院には食べ物アレルギーに関する疾患を中心に子どもから大人の方が来院されます。「保険証廃止反対」の署名を集めようと思ったのは、マイナ保険証問題がきっかけで、北海道の友人の開業医3人が閉院したことです。3人とも食べ物アレルギーを専門に診ていました。私たち専門家の中でリーダー的な存在の友人、閉院にはまだ早い若い友人、医師を辞め有機農業を始めた友人です。この出来事に私は大きなショックを受けました。
 今は医薬品不足も深刻です。「処方する薬がなくなり、患者さんが半分に減った」と言う小児科医の友人もいます。ジェネリック政策で保険診療は抑制される一方、製薬会社の利益は高額医薬品などで確保されています。しわ寄せは患者さんと医療機関に来ます。
 署名を中待合に置いたところ、患者さんが次々と署名してくれました。患者視点が置き去りにされている最近の医療政策には疑問を感じています。地域の医療が守られることを望んでいます。

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