保険医の診療・生活守る活動をともに 総務部会理事 曽我部 俊介  PDF

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対応されてきた全ての医療従事者に敬意を表します。
 会員の先生方には平素より京都府保険医協会の活動にご理解とご協力を賜り感謝申し上げます。2023年2月末現在、会員数は2269人で、約9割が開業医です。
 現在コロナ禍で国民医療と医療機関の経営は厳しい状況を迎えています。コロナが5類感染症になれば、事実上医療機関の減収を補填してきた各種コロナ関連の補助金は打ち切られ、加えて昨秋の後期高齢者の一部負担金の2割化の実施もあり、受診控えは改善されないことが危惧されます。コロナという国難を乗り切った後に我々の生活は本当の正念場を迎えることになるのではないでしょうか。
 さらに本年4月から実施されるオンライン資格確認の義務化、並びに電子処方箋の導入と、国は医療機関の負担を顧みずデジタル化を強硬に推し進めています。
 勤務医の先生方にも国民の安心・安全な生活を守る国民皆保険制度・医療機関を堅持するためぜひとも協会に加わっていただき、地域医療を守る活動へのご協力をお願いしたいと考えています。
 また勤務医会員が少ない原因の一つに依然として低い認知度が挙げられます。保険医協会はその名の通り保険診療を行う保険医の日々の診療・生活を守るための組織です。開業医・勤務医に関わらずみなさまのサポートをさせていただければと存じます。
 保険医協会は総務部会・経営部会・医療安全対策部会・政策部会・保険部会からなり、私が所属している総務部会では地区医師会との連携を強化し、会員とのコミュニケーションを一層深めるため、毎年各地区医師会との懇談会を開催し、各地区の抱える課題・問題点について議論しています。
 また、病気などによる休業補償制度、京都協会発足の保険医年金などの共済制度、さらには医療事故はもちろんそれ以外のお困りごとでも随時ご相談いただけるよう、当協会の顧問法律事務所をはじめ、弁護士・税理士・保険金融関係の諸団体等々の陣容への橋渡しは今後とも力を入れて取り組んでいく所存です。
 組織拡大に向けてコロナ禍においても共済制度の特徴をまとめた勤務医向け院内掲示ポスターを今年度も作成し、会員病院に掲示・配布を依頼し、勤務医の先生方への普及を図っています。加えて昨年度からは共済制度の動画のYouTubeでの配信も始めました。また新規開業講習会も年2回開催し、開業を考えられている先生のお力にもなりたいと考えています。
 役員・事務局員一同みなさまに寄り添った保険医協会であり続けられるよう尽力いたします。周りにまだ保険医協会をご存じでない先生がおられましたら、周知をお願い申し上げます。

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