医薬品の供給不足
安田雄司代議員(下京西部) 医薬品の供給不足の問題が本日の会で話題になっていない。ジェネリック医薬品が不正問題で供給停止し、全く手に入らない状況が起こっている。葛根湯ですら手に入らない。一部の病院や大手薬局チェーンは大量に購入するため確保することが可能のようだが、小さな薬局からは今日は何回分だけという情報しか入ってこない。この問題への協会の取り組みはどうなっているか。
鈴木卓理事長 医薬品供給不足の問題は、地区医師会との懇談会でも話題になっている。国は医療費削減のために、ジェネリック医薬品を促進している。しかし低価格政策の中、メーカーは利益を上げるために必死で、安全性がおろそかになっている。ジェネリック医薬品の承認審査の検査がずさんであることも問題である。国は基礎的医薬品へは低医療費政策を進める一方で、新薬開発には優遇措置を続けている。適正価格なども含めて改善を求めていきたい。
福山正紀副理事長 ジェネリック医薬品だけでなく正規医薬品も足りていない状況は切実な問題。協会は数度にわたり診療報酬の「F100処方料の外来後発医薬品使用体制加算」「A243後発医薬品使用体制加算」に関する要請書を出している。ジェネリック医薬品不足について、厚労省の担当課長から「私企業の問題で厚労省が関与する問題ではない」という発言があった。協会は研究会に担当課長を招き、講演いただく予定だ。発言の意図などを聞きたいと企画している。ぜひご参加いただきたい。
MENU