京都府が子育て支援医療助成費を拡充し、3歳以上小学校卒業までの通院負担を現在の月上限1500円から200円に引き下げることを1月23日に発表した。実施は今秋を予定。
上乗せ助成を行っていない京都市で引き下げとなるほか、他の市町村でも京都府の増額により制度拡充もしくは他の子育て施策に財源を回すことが可能となる。
自己負担額の引き下げをどの年齢層まで見直すべきかについては、17日に開催された「子育て支援医療助成制度あり方検討会議」の第3回において、中学校卒業を支持する意見が多数であった。今回、中学生までとはならなかったが、200円で受けられる年齢が大きく広がる。
協会らでつくる子ども医療京都ネットは、義務教育期間の無償化、とりわけ低年齢層の早期実施を求めてきたが、今回の府方針を受けて「府の拡充を歓迎し、さらなる努力に期待」との声明を公表した。
就学前まで京都府が対象を広げたのは2003年9月で、その時の3歳以上通院は8000円であった。200円になるまで20年を要したことになる。ネットとして活動を開始したのがその2年前で、次々と府内各地で上乗せ助成が進む中、京都市の3歳以上が高負担のまま取り残されてきた。これを埋められたのは粘り強く運動してきた成果と言えよう。
声明では、京都府および京都市には、ともに唱える「子育て環境日本一」に向けて、さらなる努力を求め、他の市町村においても今拡充を受けて子ども医療助成にとどまらない子育て施策の充実を求めた。
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