協会は、医院・診療所での中級・接遇マナー研修を11月17日に開催。10医療機関10人が参加した。講師は(株)JAPAN・SIQ協会の谷洋子氏。「部下・後輩への指導の仕方」をメインテーマに、前半は「初級編の振り返り」、後半は「リーダーとしてのスタッフ指導」について、参加者同士のロールプレイング(実践練習)を交えながら研修した。以下、参加記を掲載する。
愛される診療所に成長するためスタッフと向き合う
まきこクリニック(伏見)
松井 美奈実
医院・診療所での接遇マナー研修会(中級編)へ参加しました。現在かかりつけ医を持つことが推奨され、歩けばすぐに診療所が見つかる時代となりました。その中で愛される診療所になるためには、どのようなことに気を配れば良いのかを実践形式で学ぶ研修会でした。
初級編の振り返りの場面で私がハッとした点は、「無意識にしてしまっていることが与える影響は大きい」です。患者さんへの声掛け・院内での歩き方や表情はいろいろな方から見られています。無意識を意識に変えることで、接客が接遇に変わるのではないかと感じました。また、スタッフ一人ひとりがプロ意識を持つことで接遇の質が向上すると考え、プロ意識を育てるためには各々の仕事を好きになってもらうことが第一歩ではないかと気づきました。
研修会の後半部分では後輩への指導について学びました。どれだけスタッフに対して愛情を持って接しているか、指摘している自分自身は指摘するだけの実力があるのか、指摘をして関係性を崩してしまうという不安を律する勇気、以上3点をこれからのスタッフ指導に活かしていこうと胸に刻みました。
診療所には多くのスタッフが勤務しており、それぞれ人柄は異なります。良い点もあれば指導が必要な点もあります。指導する点において、直らない部分に対しては放置ではなく、しっかりと向き合わなければなりません。否定ではなく指導として受け取ってもらえるような工夫が必要だと改めて認識しました。
今回の研修会にて学んだことを活かし、今後の診療所ならびに自分自身の成長へとつなげていきます。この度は貴重な経験および時間をいただき、ありがとうございました。
研修会開催に当たり
協会の接遇マナー研修会は初級と中級があります。
初級で接遇の基礎をしっかり学んでいただき、次のステップとして中級を企画しています。参加者の中には初級研修に2度3度と参加され、しっかり接遇の基礎を身に着けてから中級へ進まれる方もいます。勤務年数の長い方であっても、接遇研修に初めて参加される方は初級を受けていただいた後に、中級に参加していただいています。
協会ではスタッフの方に接遇マナーをしっかり学んでいただき、院長先生とともに医院の理念に沿った接遇力の発展を願っています。協会の接遇研修が少しでもそのお手伝いになればと企画運営しています。多くの方のご参加をお待ちしています。また、ご質問やご要望などはお気軽に協会までお知らせ下さい。
医療従事者の心構えとして参考になるマザー・テレサの言葉を紹介します。ぜひご一読下さい。
思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい それはいつか運命になるから
マザー・テレサ