7月31日 (日)
WEB開催(ホテルグランヴィア京都)
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、懇親会は開催しません。定期総会と講演会は、WEBで開催します。
※定期総会と講演会のご出席は、「京都保険医新聞」6月25日・7月10日の両号に同封するご案内にて、協会ホームページの申込フォームまたはFAXでお知らせ下さい。代議員の先生方には、別途ご案内をお送りします。
総 会 (Zoomミーティング) 午後2時~4時
[第203回定時代議員会合併]
◆ 2021年度活動報告・決算報告 ◆ 2022年度活動方針(案)・予算(案)、規約改正 等
講演会 (Zoomウェビナー) 午後4時15分~5時30分
参加対象 会員、家族、スタッフ
演 題 「 妖怪人間ベムは永遠に笑わない ― 生きる意味は間(あわい)に ― 」
講 師 京都大学大学院 人間・環境学研究科 研究員 佐藤 泰子氏
【略歴】 2009年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)取得。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科研究員。京都大学、京都看護大学等で死生学、医療倫理、コミュニケーション論等の授業を担当。
コミュニケーション、ケア、倫理、死生などを研究していく中で「人が苦しいとはどういうことか」についての解明が必要であることに気づく。そこで「人はなぜ苦しみ、そこからどのようにして新しい一歩を踏み出すのか」を構造的に理解するためのシェーマ「苦しみと緩和の構造」を構築した。「苦しみと緩和の構造」、哲学、倫理学、死生学をもとに援助のあり方を探る。
主な著書に、『死生の臨床人間学-「死」からはじまる「生」-』、『苦しみと緩和の臨床人間学-聴くこと、語ることの本当の意味-』単著、『患者の力-がんに向き合う 生に向き合う-』編著、『ヒューマンケアと看護学』共著、『メンタルヘルスの理解のために-こころの健康への多面的アプローチ-』共著 等
【講演要旨】
「妖怪人間ベム」をモチーフに、「死」ぬべき運命の我々にとって「生」とは何か、「生きる意味」とは何かを考える端緒を提示。「妖怪人間ベム」(原作 足立昭)は、ベム、ベラ、ベロの3人の妖怪が主人公である。死ぬことができない妖怪が「早く人間になりたい」と、死の運命にある人間になりたがるのはなぜなのか。実写版における第3話は、生きる希望を失くし、死にたがる男性とともに展開する物語で、生きることの意味、死ぬことの意味を考える契機を我々に与え、死生にかかわる重要な提言をしている。本講演では、「死」から始まる思索によって「生」を考える。また、援助的コミュニケーション論にも触れ、人間の苦しみ、言語と人間の関係などについて述べたい。