日本国憲法が施行から75年を迎えた5月3日、憲法集会in京都が円山野外音楽堂で開催され約2500人が参加した。集会ではロシアの侵略を批判し、憲法9条を生かした外交こそ、日本が国際社会に貢献し同時に自国の安全を確保する道だと確信するとしたアピールを採択。
　講演したジャーナリストの金平茂紀氏は、ロシアによる侵攻直後のウクライナを取材し、守らなければいけない価値観の中心にあるのが日本国憲法と実感したと語った。先の戦争で多大な犠牲を払ってようやく得たのが、「戦争放棄という世界で最先端の宝物」であり、ミサイルが飛んでこないような関係を他国とつくるのが憲法の役割だと強調。ウクライナ・ショックで不安にかられている人々に改憲を焚きつける動きを「歴史から何を学んできたのか」と批判した。