政府の答弁などでよく聞かれる言葉で、個人的に非常に気になるのが「想定外の事態」「議論する状態ではない」。どんなことも議論は常にしてもらいたいと思うが、その一方でいざ議論が始まると結論ありきで、遮二無二その結論にされてしまうことが多い。もっとフラットな状態から議論ができないものだろうか。ただし、我々国民も議論が下手だ。昔から知らない人と政治の話と宗教の話はするなと言われている▼ロシアとウクライナが紛争状態になっているが、日本の国防についても国民的議論が必要だ。改憲賛成=軍国主義、護憲=反日のようなステレオタイプの決めつけではなく、いろいろな考え方を認めて議論することが必要だろう。どさくさ紛れの改憲論議はごめんだ▼話は大きく変わるが、気になることといえばインボイス制度が2023年10月から始まる。開業医への直接的な影響はほとんどないと考えているが、この制度により個人商店や個人タクシーなどの消費税の仕入税額控除を要する顧客を持つ個人事業主は、小規模であってもインボイスの発行が求められる。インボイスを発行するために消費税課税事業者になるか廃業するかの選択を迫られる▼いずれにしろ、消費税免税事業者数は激減することになるため、免税事業者としての発言力の低下が危惧され注意が必要だ。(内)
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