全国保険医団体連合会 共済部長 森 明彦
2月15日発行の全国保険医新聞で、10月に引き続き保険医年金の予定利率引き下げに関する談話を保団連の森明彦共済部長が発表。重要なお知らせであるため、あらためて本紙に再掲する。
会員・加入者の皆様におかれましては、当会共済制度へのご理解とご協力をいただき厚く御礼申し上げます。
さて、保険医年金の予定利率につきまして、昨年10月にご案内の通り、受託会社6社のうちの一つである大樹生命より、自社引受分の予定利率を引き下げるとの通達を受けました。当会ではこの間、予定利率を維持すべく受託生保各社と協議を重ねて参りましたが、誠に遺憾ながら、2022年7月1日より1・140%(※)が適用されることとなりました。
保険医年金は、生命保険会社が一般勘定で運用する「拠出型企業年金保険」を団体契約して運営しています。最低保証利率である予定利率で利息計算され、配当があれば上乗せされます。その上で、年度末決算では、加入者の積立金を確定させています。すでに加入されている先生方の積立金が削減されることはありませんので、ご安心下さい。
運用の安定性、積み立て・受け取りの自在性等、制度の特長に変更はありません。払い込みは口数単位で増口・減口でき、中断・再開もできます。受け取りは加入5年以上経過すればいつでも年金受給でき、受取方法は4種類の年金または一時金より選択できるなど自在性に富んだ制度です。スケールメリットを生かすことで手数料を低く設定しています。
受託生保各社には更なる運用努力を求め、大切な年金資産を安心して委託していただけるよう、各協会と連携して制度保全に努めてまいりますので、今後とも保険医年金のご利用をお願い申し上げます。
ご不明な点等ございましたら、ご所属の保険医協会・保険医会にお問合せ下さい。
(※)受託生保会社各社の予定利率と引受割合により算出した加重平均予定利率です。
掛金には運営事務費、委託手数料や遺族年金特約保険料が含まれており、これらを差し引いて積み立てられます。予定利率1・140%で計算した場合、月払は4年4カ月、一時払は2年2カ月で積立金が掛金を上回ります。
積立計算は2022年6月30日までは予定利率1・259%で計算されます。
80歳満期予定者、年金受給をご検討中の皆様
1942年(昭和17年)9月1日までに生まれた加入者の方は、今年9月1日で80歳満期となり、一時金または年金受給のお手続きが必要です。80歳満期を迎える方には、3月中に別途ご案内を差し上げますので、ご確認下さい。
年金受給の場合、受給中の利息計算は、受給開始時点の予定利率が適用されます。なお、現行の予定利率(1・259%)による受け取りをご希望の場合は4月中に受給手続きを行うことが必要となりますので、近々年金受給を検討中の方は、お手数ですが、3月中にご所属の保険医協会・保険医会にご連絡下さい。