衆議院選挙が終わった。自民党の過半数割れか?という当初のマスコミの予測だったが、結果は、自民党は過半数を確保した▼大きな変化を国民は望まなかったのか? 政治を任せられる野党がなかったのか? いずれにしても岸田内閣が本格的に動き出す。今後どのような方向に国を進めていくのか、私たちはしっかり見ていかなければならない▼さて、今回の選挙、認知症の母にも選挙案内のはがきが来た。しかし、母には、このはがきの意味が分からない。また、選挙すら認知することができない。これから母が安心して余生を暮らしていくには、自分を守ってくれる政治が必要であり、社会保障が必要である。なのに、そんな政治家を母は選ぶことができない▼このような、自らの意思で、自分を守ってくれる政治家を選ぶことができない人たちの声をどう反映させていったらよいのか? 自ら声を上げられない人たちを守っていくことが国の使命ではないだろうか? そういったことを考えると、大切な人、家族を守るためには、やはり私たちは権利としての選挙権をしっかり行使するために選挙に行く、そういう責任があるはずだ▼岸田総理大臣は、「人の声をよく聞くことができる」とのこと。声を上げられる人だけでなく、上げられない人の心の声をしっかり聴いてほしい。(治)
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