全国保険医団体連合会 共済部長 森 明彦
会員・加入者の皆様におかれましては、当会共済制度へのご理解とご協力をいただきお礼申し上げます。
さて、保険医年金の受託会社である大樹生命より、予定利率変更(2022年7月1日実施)の通達を受けました。この件に関して、その内容と当会の対応についてご説明いたします。
大樹生命の予定利率変更の通達内容
当会が運営する保険医年金は、生命保険会社6社と「拠出型企業年金保険」を団体契約して運営しております。予定利率(加重平均予定利率)は、生保各社が定めた予定利率と、当会が定めた引受割合(シェア)により計算され、9月1日現在1・259%です。
この度、受託会社の一つである大樹生命から、同社の予定利率を現行の1・25%から0・75%へ変更するとの通達がありました。変更日は2022年7月1日です。仮に、現在のシェアに基づき計算すると、加重平均予定利率は1・140%となり、変更日以降の積立金計算から適用されます。
他社においては変更の議論がないことを確認
通達を受け、保団連では直ちに他の受託生保各社(本社)に予定利率見直しの検討がないか、シェア引き受けの可能性がないか照会しました。日銀のマイナス金利政策導入以降の長期に亘る超低金利状況下での運用環境によりシェアの引き受けは厳しいものの、現時点で大樹生命以外に予定利率見直しの議論はないことを確認しております。
積立金は削減されませんので、ご安心下さい
保険医年金は加入者の貴重な財産を確実に運用するため、元本保証型(※)の制度として50年以上に渡り運営してきました。この制度は予定利率が最低保証され、毎年の決算時に積立金を確定しています。予定利率が変更となった場合でも、加入者の積立金は削減されませんので、ご安心下さい。
予定利率が変更された場合、加入・増口を今後ご検討される先生方におかれましては給付額試算表等も変更となりますので、ご留意下さい。運用の安定性、積立・受取の自在性等、制度の特長に変更はありません。ぜひ今後も積極的に加入をご検討下さるようお願い致します。
ご不明な点については、各保険医協会・保険医会にお尋ね下さい。
以上
(※)掛金には運営事務費、委託手数料や遺族年金特約保険料が含まれており、これらを差し引いて積み立てられます 。9月1日現在の予定利率(1・259%)を基に計算した場合、月払は3年11カ月、一時払は1年11カ月で積立金が掛金を上回ります。なお、予定利率1・140%の場合、月払は4年4カ月、一時払は2年2カ月で積立金が掛金を上回ります。