代議員月例アンケート 132  PDF

ウェブ会議、ウェブ講習会について
実施時期=2021年4月16日~4月30日
対象者=代議員87人 回収数=47(回収率54%)

ウェブは時間的・身体的負担の軽減も交流に難あり
より柔軟に参加しやすい会合を

 協会は従来より代議員会や理事会では(遠方の会員の利便性を考慮して)ウェブを活用していたが、新型コロナの感染拡大により、さらに多くの会議や講習会でウェブを導入している。生活様式の変容に伴い、この1年でウェブ会議・講習会が切り離せないものとなったが、今後の活動指針とすべく代議員にアンケートを行った。

 ウェブ会議・講習会の参加経験は「ある」98%、「ない」2%(理由:パソコンを所有せず、インターネットの環境がない)だった(図1)。ウェブ会議・講習会導入後の参加機会は「増えた」48%、「減った」24%、「変わらない」26%であった(図2)。
 感じることとして、「時間的制約・身体的負担の軽減」「参加場所の制約がない」が多い一方、「発言しづらい」「事前のメールアドレス登録が面倒」「画面・資料が見づらい」との回答が各20%超あった。気軽に参加できる反面、「日時を忘れやすい」との回答もあった(図3)。
 資料の希望形態は「①紙媒体」30%、「②画面での閲覧」33%、「③どちらでも良い」33%と拮抗(図4)。②③を合わせると70%近くが画面での閲覧で問題ないと解せるため、今後は資料の見やすさにさらに配慮し、データファイルでの資料提供も積極的に進めたい。
 新型コロナ感染症収束後の会議・講習会の参加方法は、「ウェブ参加を優先」38%、「対面参加を優先」43%となった(図5)。「ウェブ参加を優先」の理由は時間的・身体的負担の軽減を挙げる人が地域・年代を問わず多く、郡部では専門科(婦人科等)の講演会は少ないのでウェブはありがたい[60代・中丹]など参加場所の制約がない点も挙げられた。一方、「対面参加を優先」の理由には、会員との交流、雑談が大事[40代・京都市内]、参加者同士の交流が有意義[60代・京都市内]、気軽に会話ができない[60代・中丹]、オンラインは迫力がない。声が電話のように単調。参加者同士の雑談、あいさつができない[70代・丹後]など、地域・年代を問わず、会合での“交流”を重要視している意見が数多く寄せられた。
 また、会議→リアル、講習会→ウェブ[60代・京都市内]、議題によりけり。重要事項のみ対面[50代・山城北]、遠方の学会などはウェブは便利だが、近くの集会は対面の方が良い。ウェブばかりだと、人と人との関係が希薄になりそうである![50代・乙訓]、ウェブ会議と対面をケースバイケースで使い分ければ良い。ウェブだけでは会員間の連携が希薄になる[70代・山城南]との意見に象徴されるように、会合の内容によってウェブと対面の使い分けを望む声も複数あった。
 加えて、個々の好み、希望に応じられるように、ハイブリッドが良い[70代・丹後]など、出席方法が選択できる形式の要望も複数寄せられた。ウェブ・対面それぞれ長所と短所があるが、今回のご意見・ご要望を基に、会員がより参加しやすく、発言・交流しやすいように企画していく。今後も多くのご参加とご活用をお願いしたい。

図1 参加経験
図2 導入後の参加機会
図3 感じること(複数回答可)
図4 資料の希望形態
図5 収束後の参加方法

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