療養担当規則や減点防ぐ請求留意点を解説 共済利用や活動への参加も呼びかけ 第二日赤で勤務医講習会  PDF

 「勤務医に役立ち病院の経営に資する情報提供」と「保険医協会の事業の特長を知っていただく」ことを目的に、協会は1月13日、勤務医のための講習会を京都第二赤十字病院で開催。病院の勤務医やコ・メディカル、事務職員47人が参加した。

 「勤務医に役立つ保険医協会の共済制度」として曽我部俊介理事より、協会の事業、特にグループ保険や保険医年金、融資(新規開業資金)など共済制度の特長点を紹介。入会・活用を案内するとともに、新型コロナ対策をはじめ国の医療政策が少しでも良い方向に行くように、ぜひ一緒に活動してほしいと呼びかけた。
 「勤務医が知っておくべき実践的な保険診療」として福山正紀副理事長は、「保険医療機関及び保険医療養担当規則(療担規則=保険医療機関や保険医が保険診療を行う上で守らなければならない基本的なルール)」に基づき、減点査定の恐れのある事例を提示。医師法により「病名を付けることができるのは医師だけ」であることを強調した。また、協会に寄せられた病院の減点事例や誤りやすい検査の算定要件を解説。添付文書(効能・効果)の熟読が「減点の防止」につながること、病院から診療所へ紹介する際の情報提供や薬剤の継続処方時の留意点など、実際のレセプトを用いて具体的にアドバイスした。
 参加者からは「非常にわかりやすい解説で勉強になった」「普段の診療で忘れがちなポイントを再確認できた」「減点事例が詳細に例示されわかりやすかった」「普段、保険診療の算定ルール等を考えることが少ない状況であり、興味が持てた」等の感想が寄せられた。

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