「気の置けない人」という言葉は、現在若者には「油断ならない人」という理解で広がっているらしい。小生は親しく信頼できる相手と楽しく過ごすという時の表現と今も理解している▼古い産経新聞に「中学生“消えた”反抗期」という記事があった。中学生の8割が親との関係は円満だと考え、この年代に特有の「反抗期」の傾向が失われているという報告で、家庭が円満なことを否定する必要はないが反抗期を持たない子どもがどう自立するか心配だとあった。政治に対して反抗期を持たない何もできない現在の日本国民は将来どう自立していけるのか▼哲学者マルティン・ハイデガーは恐怖と不安の違いについて、対象が明確で断定できるものには「恐怖」を抱きそれゆえ対応できる可能性ありだが、「不安」は曖昧で断定できないものに対する心の気持ちであり、それゆえ対応が困難と言う▼新型コロナで暮れ新型コロナで明けた2021年。全世界が一丸となって戦っている、しかも見えないほど小さい敵に。戦争は人工淘汰だが、自然淘汰は風水害等の災害。神が存在し地球を支配しているのかとさえ思える。否、地球が人類の傲慢に鉄槌を下しているのか。袖触れ合うも他生の縁、触れ合ったからコロナを共有したのか。ソーシャルディスタンスが死語になり、「恐怖」は必ず克服できるはず。(名)
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