11月3日から4日の2日間「19年保団連若手医師・歯科医師のつどいin沖縄」に参加した。全国から54人の協会会員が集まった。
初日は沖縄南部の戦跡を視察、沖縄陸軍病院南風原壕群等に実際に入りツアーガイドから聞かされる内容は、初めて知る内容ばかりで現在の平和教育には沖縄戦についての教育が抜けてしまっていると感じた。また、戦争について語り継ぐ人がいないという実情もうかがえた。
その後沖縄県青年会館で沖縄協会会長の仲里尚実氏より「沖縄の歴史と保険医協会の運動」について講演を拝聴し、米軍基地の問題もより身近に感じ本土の私達はどこか他人事と考えてしまってはいないかと自問自答した。その後、郷土色豊かな夕食懇親会では他地区の会員との交流を図り、医科歯科合同の保険医協会の強みを実感した。
2日目の各協会の活動交流では福岡歯科協会から他職種連携について、大阪協会から役員・事務局1泊学習会について、沖縄協会から適時調査・個別指導について、大阪歯科協会から新規開業支援について各地区の取り組み・工夫が報告された。大阪歯科協会は、新規開業医向けに「歯科医院の新規開業マップ」を作製されており、その完成度の高さには感心した。
その後の分散会では保険医協会についてさまざまな討論がなされ、各都道府県および医科・歯科により保険医協会の置かれている状況はさまざまであること、特に歯科医師の労働環境の過酷さが印象に残った。
私からは現在の協会は諸先輩方のボランティア精神で成り立っており、現状では後継者が見込めない旨を問題提起し、今後も協会の存在意義の確立・普及が必要であると論議された。
また業者を介した開業でも意見交換し、協会で新規開業が斡旋できれば地区医師会未入会等の問題もクリアされるのではと感じた。日程の都合上、首里城を視察する時間はなかったが、有意義な研修となった。
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