厚労省 自治体と意見交換会 再編病院公表に戸惑いの声  PDF

 厚生労働省は9月26日に開催した「地域医療に関するワーキンググループ(座長・尾形裕也九州大学名誉教授)」において、2025年の地域医療構想の実現に向けて再編統合対象と考えられる全国424病院の公立・公的病院名を公表した。京都府は市立福知山市民病院大江分院、舞鶴赤十字病院、国保京丹波町病院、独立行政法人国立病院機構宇多野病院の4病院が「再検証要請対象医療機関」に名指しされた。
 この問題では、全国知事会、全国市長会、全国町村会などから即座に批判の声が上がり、京都府もすでに遺憾の意を表明している。こうした声に押され、厚労省医政局地域医療計画課は全国7会場で自治体等との意見交換会を開催。近畿は10月29日に開催された。
 厚労省は唐突なデータ公表だったことなど、公開への手順の不備をお詫び。地域医療の実態を反映せず機械的に当てはめたデータであることを認め、このデータをもって再編統合を強制するつもりはないと説明。今回のデータはあくまで厚労省の見方であり、より地域医療の実態に即したものとなるようデータを活用し各自治体で議論を進めてほしいとした。

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