集会に先立ち、「木枯し紋次郎」などで知られる俳優の中村敦夫氏の朗読劇「線量計が鳴る」を2月23日、バイバイ原発きょうとプレ企画として医科・歯科の保険医協会らが京都市内で開催。参加者は319人となった。
劇は、福島原発で働いていた元配管技師という設定。原発の町で生れ育ち、原発で働き、そして原発事故ですべてを失っていく経緯、原発の仕組みや福島原発事故の実態も地元の言葉で語られた。この中村氏の凄みのある語りに観衆は引き込まれた。
中村氏は、自身が小中学校時代を過ごした福島県いわき市で、原発事故という戦争に匹敵するような大惨劇が起こったことに衝撃を受け、義憤と公憤からこの劇を執筆したと話し、「10回も上演できれば良いと思っていた朗読劇がもう60回を超えようとしている」「私のライフワークとして、力の続く限りこの問題をみなさんに訴えていきたい」とした。
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