広島の高校生による「原爆の絵」 戦争展で反核ネットが展示  PDF

 「平和のための京都の戦争展」が7月31日から8月5日にかけて立命館大学平和ミュージアムで開催された。今年のメイン企画「障害者と戦争」では、「戦争は戦力にならざる者の排除」であったことの展示が行われた。「反核京都医師の会」などでつくる反核ネットの企画では、「被爆体験証言者と広島の高校生による『原爆の絵』」を展示した。
 「原爆の絵」は、広島市立基町高等学校生徒が被爆体験証言者の記憶に残る光景を聞き取り制作したもの。現在までに116点の作品があり、広島平和記念資料館が貸し出しを行っている。今回はこの中から、低年齢層でも強い衝撃を受けないようなものを選んで、複製18点を展示した。原爆投下後の学校で死体を集めている児童、焼却を待つため幾重にも積み上げられた死体、焼けただれた体で避難する人々。現場で見た者にしか知りえない光景が、観る者に原爆の悲惨さを訴えかけた。

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