相模原市の障害施設で入所者19人が殺害され職員らも重軽傷を負った事件から2年目となる7月26日、事件の背景を考える講演がコープイン京都で行われた。講演は障害者らでつくる実行委員会が主催し、約250人が参加。香山リカ氏が「精神科医の視点から見た差別と優生思想」について講演した。
香山氏は、意思疎通が取れない者は生きている価値がないという被告の思想は大きな衝撃であり、どんな人も生きていく価値があるという当たり前の感覚を手放さないでほしいと強調した。経済に寄与することに重きがおかれている今の社会のあり方が悪い形で集約されたと批判し、自民党議員による性的少数者は子どもを産まないから「生産性ない」との発言は、これと地続きだとした。
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